為替相場の時間帯を味方につけて利益を上げよう!!
FXは為替レートの動きから買値と売値の差から利益を得ていく投資方法ですが、為替相場には「時間」が直接的な取引材料になることがあります。
ここでは、「時間」が直接的な取引材料となり、勝ちやすい時間帯とそのやり方を紹介します。
1. 月曜日の穴埋め
FXは24時間取引できるのが特徴です。ですが土曜日と日曜日の週末は市場はお休みで取引できません。要するに、ニューヨーク市場が閉まってしまう土曜日の朝7時(サマータイムにて6時)から、翌週の取引が始まる月曜日の7時(サマータイムにて6時)までは注文・決済はできません。
しかし、為替市場は動かなくとも週末の間も世界経済は動いており、さまざまなニュースが起きています。その中には当然為替レートに影響が発生するようなニュースも起きています。
そのような場合、ニューヨーク市場が閉まって時点の為替レートと、翌週最初の為替レートに乖離が発生することがあります。この乖離を「窓」と呼んでいます。
例: 土曜日の7時の引けは1ドル106.620円、次の月曜日の7時の入りは106.500円であったら、12pipsの「窓が開いた」と呼んでいます。
為替市場は特徴があり、この「窓」を埋めていく動きをする傾向があります。
ですので、月曜日の早朝に窓開けが発生していたら、窓を埋める方向にポジションをとることをオススメします。ただし、注意点があり9時までには決済することをオススメします。なぜなら、東京市場が始まると別の要因でレートが動きだすからです。
自分は朝7時に携帯でチャートを確認し、窓が開いていたら窓を埋める方向のポジションをとります。ただ、週末に起こった出来事の影響が非常に大きな場合には「窓」を完全には埋めないこともあるので、損切りをいれることは必須です。自分の場合は、だいたい10pipsほどで損切りするようにしています。
上記に示した通り、決済は少なくとも東京市場が始まる9時までには終わらしましょう。
ただ、穴埋めトレードは注意点もあります。東京市場が始まる時間帯にはニュージーランドのウェリントン市場やオーストラリアのシドニー市場も動き始めています。両者ともにあまり出来高の多い市場ではないので、スプレッドが広がりやすく、急激な値動きも発生しがちです。万が一反対方向に急激に動いた場合は速やかに損切りしてください。
皆さんも月曜日の朝は早起きして、窓埋めを狙ってみてください。お小遣い稼ぎには兆度よいかと思います。
2. ゴトウ日の「仲値のドル買い」
仲値とは銀行が取引するレートのことです。銀行が外貨両替したりするときの為替レートは、FXのように刻々と変わるわけではありません。仲値がその日一日の基準のレートとなります。仲値は朝9時55分の為替レートが基準になります。
銀行が儲けるためには、ドルを安く仕入れ高く売りたいはずです。そのために、9時55分までに米ドルを大量に買います。その結果、安くドルを仕入れ、且つ相場を持ち上げて仲値を吊り上げるれます。このことから、9時から仲値が来まる9時55分までは米ドル/円は上がりやすくなるはずです。
「仲値のドル買い」の傾向は「ゴトウ日」にはさらに強まります。
ゴトウ日とは日にちに「5」と「0」の付く日で、具体的には5日、10日、15日、20日、25日、30日です。ただゴトウ日が土日や祝日だと前倒しになるので、注意が必要で、例えば15日が月曜日で祝日だったとしたら、ゴトウ日は直前の営業日である金曜日、12日になります。
ゴトウ日は日本国内の輸入企業が海外の会社に支払うための貿易決済が集中しやすく、円を売ってドルを買うため、円安になる傾向が強まるのが特徴です。
上記から、ゴトウ日には事前に米ドル/円の買いを仕込めば、、、利益が得れるのでは?と推測できますよね。
ただし、注意点があり、
1. トレンドが円高にふれているとき、
2. 前日に米国株が急落していて円高になりやすいとき、
は、ゴトウ日であっても円安になる傾向が出にくいので見送ったほうがよいです。この辺りの見極めは経験が必要となります。
加えて、仲値に向けてドル高円安が進んだあと、9時55分を境にして一時的に落ちる動きもよく発生します。
9時54分に米ドル/円の売りを入れると、高い確率で勝てます。ただ、この手法は短期的な動きを利用した取引なので、30分以内に決済することをオススメします。
この日は小動きでしたが、9時過ぎからじわじわと上がっていました。こんな時は9時55分の直前に売ってみます。自分がいつも狙うのは5銭くらいの利益を狙います。もし下がらなくても10時半までには決済します。10時半には中国市場が開くからです。仲値売りのときは狙う利幅も狭いですから、中国市場のような細かな出来事も気にするようにしています。
3. 「スワップ金利3倍日」の逆取引
次は「スワップ金利」の付与日を利用したテクニックです。
スワップ金利は毎日決まった時間に発生します。日本のFX会社の場合、ニューヨーク市場が閉まる朝7時前後(サマータイムだと6時前後)であることが多いです。この時間をまたいでポジションを持っていると、スワップ金利が加算されます。
スワップ金利は2営業日後が基準となっています。水曜日なら金曜日の受け渡しを前提として、金利が計算されます。ここで、土曜日や日曜日はFX市場もお休みなので、木曜日の2営業日は月曜日です。¥その結果、木曜日には土曜・日曜の3日分のスワップ金利が付与されます。
要するに木曜日の朝にポジションを持っていると、通常の3倍のスワップ金利になるのです。そのため、水曜日の深夜から木曜日の朝に向けて3倍のスワップを目当てに、金利の高い通貨が買われやすい傾向が出て来ます。
ここでは、この傾向を利用します。水曜日の24時ころからスワップ金利目当ての買い徐々に入り始めて、木曜日7時(サマータイムなら6時)に向けて円安になりやすい傾向があります。この動きに便乗して、自分たちも同じようにポジションを持つのです。
午後4時あたりから、スワップ金利目当ての大口の買いが入り、為替レートが上がっていくケースがあります。ただ、ロールオーバーが確定し、スワップ目当ての投資家が決済するため、6時、7時を過ぎると下がることがあります。そのため、スワップ金利には目はくれず、ロールオーバーの10分前には決済するようにしましょう。
スワップ3倍付与日の逆バリは円の絡んだ通貨ペアであれば買い取引になります。時間的にはニューヨークの逆張り時間での取引になるので、全体的なトレンド下げているときに、より有効になります。ただし、アメリカの政策金利が発表されるFOMCは午前4時(サマータイムでは3時)に発表されます。FOMCは約6週間ごとの開催なので、木曜日と重なることは稀ですが、もしも重なったときは避けることをオススメします。