伊坂 幸太郎の世界!!


伊坂 幸太郎のプロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

Why、伊坂 幸太郎??

伊坂幸太郎作品は読めば読むほどにその独特の世界観やエンタメ性、いわばそのクセにはまっていきます。その独特の世界観やユーモアで魅力ある登場人物が読者の想像力を掻き立てていきます。それが伊坂幸太郎らしさと言えるでしょう。

そんなクセのある物語読者の心理を湧き立て、気づけば読み込んでしまいます。

下記の作品は自分が読んだ中でもおススメの作品です。コロナで外出もできず家で読書をしようとして本を探している方も多いでしょう。そういう方は是非とも参考になさってください。

伊坂 幸太郎の作品紹介

1. 陽気なギャングが地球を回す

[あらすじ]
雄弁家、スリ、他人の嘘がわかる、時間を正確に把握するの特殊能力を持つ、4人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

[感想]
登場人物のシニカルな会話でストーリーが構成されており、皆落ち着きながらも、冗談を言ったりして、淡々とストーリーが進んでいきます。伊坂幸太郎作品の中でも特に、純粋に面白いものをつくろうという姿勢が強く感じられる楽しい作品。
かつ、この作品は「陽気な」だけでなく、日本人が大半がなくしてしまった「物事を断言するために必要なそれなりの覚悟と決断力」を思い出させます。

同シリーズその他2作もとてもオススメです。

陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫) 陽気なギャングは三つ数えろ (祥伝社文庫)
2. 逆ソクラテス

[あらすじ]
5つの短編で構成されている本作。舞台となるのは小学校。
小学校で巻き起こる数々の「答えのない問題」に対して、
各キャラクターたちがどう対応していくのか、
どう対応すればいいのかを葛藤していき、解決を探っていきます。

<収録作>「逆ソクラテス」「スロウではない」「非オプティマス」「アンスポーツマンライク」「逆ワシントン」

[感想]
小学校ならではの問題に触れ、
・金持ちの人とそうでない人
・洒落な人とそうでない人
・運動が得意な人とそうでない人
・いじめ人といじめられる人
などのセンシティブな内容に共感を覚え、確かに、そんなこともよくあったよな」と昔を振り返り感慨深く思うものがあった

ユニークな登場キャラクターが日常生活にはびこるありとあらゆる先入観や大人の悪しき習慣たちを軽快に飛び越えてゆく、テンポの良い作品で一気読みしました。やはり伊坂作品は面白い!

あと、本のカバーの絵に魅力を感じます!!